現行モデルで最も歴史があると記載しましたが、FEATHERの起源は前身となる日米富士自転車時代のフェザー号まで遡ります。この辺りは先日アップした「知的好奇心を刺激する?FUJI BIKESのモデル名の読み方・由来」で少し触れていますのでそちらもぜひご覧ください。
さて、このFEATHERですが実はもう何年も仕様を変更していません。する必要がないと言った方が正しいかもしれませんが、ある種完成されたモデルとなりつつあります。細身のクロモリパイプに必要最低限のロゴのみを残したシンプルなデザイン、ブラックで統一されたパーツの数々。これ以上ないほど精錬されたシンプルな佇まいは「街(ライフスタイル)に溶け込む自転車」というFUJIの想いを体現しています。
ちなみに2021年モデルではFUJI ブランド120周年を記念して日本国内限定で【FEATHER 120th anniversary】を販売します。来春3月発売開始予定で全国のFUJI取扱店舗で予約受付中となっております。詳しくは製品ページをご確認ください。
細身でシンプルなクロモリフレーム
先述の通りFEATHERの佇まいを支えているのは細身のクロモリフレームです。52㎝以上のサイズはホリゾンタルフレーム(トップチューブが地面に対して平行)を採用しておりシンプルさを助長しています。またバテッドクロモリ管を採用しており約9.0㎏というクロモリの中では軽量なバイクとなっています。ちなみに「バテッド管」とはパイプの厚みがパイプの真ん中部分と端の部分で厚みが違うパイプのことを言います。より不可のかかる部分は厚く強度を保った一方で負荷のかかりにくい部分は薄くすることで軽量化を計ったパイプになります。
豊富なサイズ展開
FEATHERはFUJIのラインナップの中でサイズ展開が最も多いバイクの1つで43㎝~58㎝まで6サイズ展開となります。弊社算出の適応身長に置き換えると158㎝~190㎝と非常に幅広い方に乗っていただけるモデルとなります。サイズ展開が多いのはFUJIの特徴の1つとよく言われますがその代表格となるモデルです。
シングルギア
FUJIにはFEATHERに限らずシングルギア(変速がない)モデルがいくつかあります。変速機付きのモデルと比べてメリットはいくつかありますが代表的な点はメンテナンスフリーと見た目のシンプルさです。メンテナンスフリーとはメンテナンスを全くしなくて良いというわけではありませんが、ギア付きに比べメンテナンスを気にかけることは各段に減ります。あとはやはり見た目。機能面はもちろん大切ですが「機能よりも見た目がカッコよい」これも自転車を選ぶ上で大切なポイントですね。シングルギアでよく問い合わせを受けるのがギアなしで大丈夫(しんどくない)なのかという点です。これはギア付きの自転車に乗ったことがある方なら少しは分かるかもしれませんが、スピードを競うレースのような場面ではなく街中で自転車に乗る際、個人差はありますがよほどの坂道がある場合を除けば変速を使う場面は限られています。FEATHERのギア比(踏み込んだときの重さの物差し)は2.88となっており一般的に街中で快適と言われている2.7~2.9というギア比に収まっています。この辺りもシングルバイクを好む人が多い要因の1つです。ちなみにFEATHERは標準フリーギアとなっていますが固定ギアに変更したい場合は専用の固定コグの販売もしています。
カスタム紹介
FEATHER(に関わらずFujiバイク全体に言えることですが)を語る上で外せないのがカスタム。これまでもカスタム車体のご紹介はSNSや過去のWEBページでも行ってきましたが、特にFEATHERはそのシンプルな見た目とパーツ構成からカスタムしやすいと言われています。乗り手の好みに応じて様々な顔を見せるのも大きな特徴の1つです。実際にSNSや街中でカスタムされた車体を見ることも少なくないですがどれも乗り手の個性が反映されていて作り手としては嬉しい限りです。参考までに2021年モデルのカタログ/WEB用に撮影したデモバイクのカスタムをご紹介させていただきます。